隊長たむの、 「あくまで私見ですが。」

フィルムコミッションを始めた書店員主婦のよもやま話

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その日、うちの店は岡田准一に占拠された。

活字離れが進む昨今、月に1冊も本を読まないという人も多いだろう。
ニュースはネットで読めるし、マンガも小説も電子書籍ならかさばらない。
書店で本を買うという行為が、日常ではなくなっている。

つまらない本を買って、時間とお金を浪費したくない。
そんなお客さんのための、大手書店チェーンのレイアウトの定番。
店頭に、週間ランキング映像化コーナーが設けられている。

ランキングに入っているのだから、それなりに面白いのだろう。
映画化するぐらいだから、内容がしっかりしているのだろう。
ドラマの視聴率が良いようだから、原作も面白いに違いない。
そんな気持ちで気軽に買ってもらうための工夫。

映像化すると売れる、というのは確かで、出版社もプロモーションに力が入る。
主演俳優の写真が入った帯(本のカバーの下半分に巻く広告)が、重版する毎に違うパターンに変わる。
最近は通常カバーと同じサイズの映像化カバーも。
(文春文庫がよくやるので、店頭で剥いてみて。下から通常カバーが現れる)

店頭で流すDVDも進化。
少し前までは予告編の最後にチラッと書籍情報が映るぐらいのものだった。
最近では、主演俳優たちが冒頭で「○○書店にお越しのお客さま」と声を合わせる。
大手チェーン向けだけでも、何テイク撮るのだろう。
俳優が芝居以外にいろいろやらされるようになったことに同情する。

映像化モニター2



フィルムコミッションの代表をやっているので、映像化には普通の書店員よりも敏感だ。
自分が撮影に関わったり地元でロケがあった作品は、手描きのPOPを付けて目立つ場所に。
地元住民にアピールし、手に取ってもらうという狙いはもちろん。
売れなくても他のスタッフが平台から下げにくい工夫をしている。

赤めだか2




ある時期から、V6岡田准一の映画主演率がものすごい。
シリアスなものからアクション、まさかのラブコメ、時代劇までこなせる幅広さ。
ここ5年間で自分が店頭に品出しした作品をふり返ると。

『コクリコ坂から』(2011年)※声の出演
『天地明察』(2012年)
『図書館戦争』(2013年)
『永遠の0』(2013年)
『軍師官兵衛』(2014年)
『蜩ノ記』(2014年)
『図書館戦争 THE LAST MISSION』(2015年)

といった具合である。

さらに、付き合っているという噂の宮崎あおいの出演本数も凄い。

『神様のカルテ』(2011年)
『ツレがうつになりまして。』(2011年)
『きいろいゾウ』(2013年)
『舟を編む』(2013年)
『神様のカルテ2』(2014年)
『あさが来た』(2015年)
『世界から猫が消えたなら』(2016年5月公開予定)

帯に彼女の顔が載っていると、必然的に岡田准一を連想するわけで。
どこを向いても、このカップルのどちらかの顔が目に入ってくるという状況だ。
(個人的には、早く結婚してほしい。どんな才能を持った子が生まれるのか…)


週間ランキング、映像化と並び、書店で重要なのは季節商品
もっとも売り上げが大きいのがクリスマス。
図書カードも含めると、クリスマスプレゼントに本を贈る人はいまだ多い。
春なら入園入学でドリルや辞書が売れる。

秋から冬にかけては、手帳だ。
毎年10月から翌年1月まで、かなりの売り場面積を割いて手帳をラインナップする。
うちの店では、高橋書店能率手帳が2大勢力。
品出しは店員ではなく、2つの出版社が日程を合わせてやって来て、売り場作りを行う。


2014年の秋。
出勤すると、その光景は広がっていた。


映像化コーナーには、『軍師官兵衛』『蜩(ひぐらし)ノ記』
鎧兜に身を包んだ岡田准一と、ちょんまげを結った岡田准一。

そしてその隣には。
スーツを着てスマートにたたずむ岡田准一の特大パネル
数々のPOP。

NOLTY2.jpg


そう、その秋、能率手帳がNOLTY(ノルティ)にブランドを変更。
イメージキャラクターに岡田准一を起用し、大キャンペーンを展開したのだ。
映像化だけでなく、手帳まで…!

うちの店の通路に面した売り場は、
岡田准一に占拠されてしまった。




そして今。
映画『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』が公開直前。
文庫は2つの出版社から出ており、上下巻やカバー違いを合わせて5面展開。
モニターには主演俳優たち3人が並んでコメントしている。

エヴェレスト面陳



そして、1月はじまりに比べると細々とだが、4月はじまりの手帳コーナー。
もはやポスターは映画と手帳で一体化!

3つの出版社が会社の垣根を越えて
岡田准一でつながっている。


スゴイな、岡田准一。

手帳売り場



岡田准一に限らず、活字不況の中、ジャニーズ事務所の力は偉大だ。
どうやって調べるのか、ファンはどんな小さな記事でも嗅ぎつけて、発売前の雑誌を予約する。
閲覧用と保存用に同じものを2冊ずつ!

NHKの朝ドラや大河ドラマをきっかけにジャニーズに転ぶ年配のご婦人も。
困るのは、雑誌のバックナンバーを取り寄せたいという時。

ジャニーズのタレントは、ネット上で写真を使用することが出来ない。
号数を特定するために誌名で検索すると、
表紙写真がシルエット


KINKI.jpg
これはKinki Kidsだと推測できるが。


TVガイドプラス
嵐なのかV6なのか、もしかしてSexy Zoneとかいうやつ?


あくまで私見ですが。
ジャニーさん、そこまで神経質になることないんじゃないですか?


(多分この記事もそのうち削除されるな)



【東京都小金井市のロケ地 No.002】

東小金井南口商店街
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その他の画像はこちらをクリック

・映画『福福荘の福ちゃん』 大島美幸(森三中) (2014年)
・ドラマ『赤めだか』 二宮和也、ビートたけし (2015年)

連絡先等詳細は、こがねいロケよび隊
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